海外輸出の時代
1650~1680年代
1650年代は、中国の内乱によって中国産のやきものの海外輸出が中断しました。かわって、日本のやきものが海外にさかんに輸出されます。
肥前一帯の窯に注文が増え、多くの窯が築かれました。肥前のやきもの生産技術が飛躍的に向上したのは、この年代です。
波佐見にも多くの窯が築かれ、大村藩は三股に皿山役所を設置し、直接的な管理を行うようになります。
海外輸出用の大きな染付鉢や青磁皿を生産し、多くは東南アジア諸国へ輸出されました。
波佐見焼がこの荒波を越えて海外へ運ばれていた時代、海外輸出時代は、17世紀中頃から末頃まで、約40年間続きます。この時代、輸出景気の追い風に乗り、大村藩の支援を受けることによって、波佐見は磁器の大生産地へと発展を遂げます。
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